Column
2026.06.29

採用方法を間違えるだけで、採用コストは10倍以上変わることがあります。
「とりあえず転職エージェントにも依頼しておこう。」
「Indeedにも掲載しておこう。」
採用活動では、この”とりあえず”が最も危険です。
実際には、本来10万円程度で採用できた職種を100万円以上かけて採用してしまうケースも珍しくありません。
私は国家資格キャリアコンサルタントを保有し、転職エージェントとして企業・求職者双方を支援してきました。また企業の採用責任者として説明会や採用活動も担当してきました。
その経験から断言できることがあります。
「転職エージェントが良い」「求人媒体が良い」という正解はありません。
正解は、
「募集職種によって最適な採用手法は全く違う」ということです。
この記事では、
・転職エージェントを使うべき求人
・Indeedなど求人媒体を活用すべき求人
・採用コストを無駄にしない考え方
について、転職エージェントの立場も企業の立場も経験した私だからこそお伝えします。
転職エージェントが向いている求人とは?
転職エージェントは成果報酬型の採用サービスです。
採用が決定した際に企業から紹介手数料を支払う仕組みで、一般的には年収の30~35%程度が相場です。
企業側から見ると採用コストは高く感じますが、
・専門職
・管理職
・有資格者
・経験者採用
など、媒体だけでは応募が集まりにくい求人では非常に効果を発揮します。
また、
・応募者との日程調整
・選考フォロー
・内定承諾に向けたクロージング
まで代行してくれるため、採用担当者の工数を大きく削減できることも魅力です。

ただし、「とりあえず依頼」は危険です。
ここはあまり語られませんが、とても重要です。
転職エージェントもビジネスです。
もちろん求職者に最適な企業を紹介することが前提ですが、人が介在する以上、紹介に濃淡が生まれることはあります。
例えば、
・企業との関係性
・求人理解の深さ
・紹介実績
・キャンペーン
などによって「この求人を積極的に紹介しよう」という意識が変わることもあります。
さらに、多くの企業は
「決まったら費用を払えばいいから、とりあえず依頼しておこう。」
と考えます。
しかし実際には、エージェントもインターネット上で求人を募集します。
つまり、自社で掲載している求人と競合してしまうケースも少なくありません。
その結果、
・自社応募が減る
・採用単価が上がる
・紹介会社経由でしか採用できなくなる
という状況も起こり得ます。
エージェントは「仲間」にすることで成果が変わる
私は、転職エージェントは外部の業者ではなく、採用チームの一員として考えるべきだと思っています。
成果を出している企業は、エージェントとの関係づくりにも力を入れています。
例えば、
① 定期ミーティングを実施する
紹介数だけでなく、
・どんな求職者がいるのか
・何が理由で辞退されたのか
・競合企業の状況
など、生の市場情報を共有してもらいます。
求職者はエージェントだからこそ本音を話します。
その情報は採用活動を改善する大きなヒントになります。
② キャンペーンを実施する
例えば、
「今月決定分は紹介手数料アップ」
「重点採用職種を設定」
などを実施すると、社内で求人認知が高まり紹介数が増えるケースがあります。
一度認知された求人は、その後も紹介されやすくなる傾向があります。
③ 人間関係も大切にする
成果を出している企業では、成果を上げてくれたエージェントとの食事会や情報交換会を実施しているケースもあります。
採用も結局は人と人。
信頼関係が紹介数や紹介品質につながることは少なくありません。
では、Indeedなど求人媒体はどんな企業に向いているのか?
一方で、媒体採用が向いている職種も数多くあります。
例えば、
・営業
・販売
・事務
・介護
・物流
・製造
・タクシードライバー
など、応募数をしっかり集められる職種です。
これらは媒体運用が上手くいけば、転職エージェントよりも大幅に採用単価を抑えられる可能性があります。
IndeedやAirワークなどを活用しながら、応募数を増やし、自社で選考する方が費用対効果は高くなるケースも多いでしょう。
結局、何を基準に判断すれば良いのか?
私は、次の3つで判断しています。
転職エージェント向き
・専門職や資格職/経験者採用
・採用人数を確実に充足したい
・採用担当者が少ない
求人媒体向き
・未経験採用で応募数を集めやすい職種
・採用コストを抑えたい
・採用ブランディングも強化したい
もちろん、職種によっては両方を併用するケースもあります。
重要なのは、「何となく両方使う」のではなく、それぞれの役割を明確にすることです。

採用戦略は「職種の採用難易度」から考える
採用方法を決める前に確認してほしいことがあります。
それは、
「この職種は、今どれくらい採用が難しいのか。」
ということです。
採用難易度が高い職種なのか。
媒体だけで戦えるのか。
エージェントを活用した方がいいのか。
この判断を最初に行うだけで、採用コストは大きく変わります。
AIで採用難易度を無料診断できます
最近ではChatGPTでも、募集職種ごとの採用難易度や採用単価の目安を分析できるようになりました。
以下の内容を入力してみてください。
~~~~~~~~
今回募集したい職種において採用難易度をスコアで出してください。
募集職種:
資格必須か:
経験必須か:
勤務地:
こちらを踏まえて採用単価見込みも教えてください。
~~~~~~~~
職種によっては、
・採用難易度(100点満点)
・採用単価予測
・媒体向きか
・転職エージェント向きか
まで分析できます。
最後に
採用で一番危険なのは、
「とりあえず媒体」
「とりあえずエージェント」
という考え方です。
募集職種の採用難易度を把握し、
・媒体で採用すべきか
・転職エージェントを活用すべきか
・両方をどう使い分けるか
を決めるだけで、採用コストは大きく変わります。
当社では、募集職種ごとの採用難易度分析から、採用戦略の立案、求人媒体の運用、転職エージェントのマネジメントまでサポートしています。
「この職種はどの採用方法が最適なのか分からない」
そんな企業様は、お気軽にご相談ください。
採用ドクター平野のAIアバターであれば24時間365日なんでも相談に乗れます。

筆者: 平野 圭祐
エッセンシャルワーカーを救う。企業様の作業者ではなく、理解者。
株式会社ヴォーチェ 採用ドクター
https://voce-recruit.com/