Column
2026.06.24
転職はお見合い結婚と同じです。
お互い見た目だけで結婚しても価値観や考え方が合わなければ結婚生活は長続きしません。
お見合いにおける見た目を外見と言うならば、就職活動のそれは、求職者からすれば「待遇」「休み」などの働き方。企業からすれば「保有資格」「職歴」などになるのではないかなと思います。
厚生労働省によると、大卒就職者の33.8%が3年以内に離職しています。
また、採用担当者の8割以上が採用ミスマッチを経験しているという調査結果もあります。
採用活動において最も避けたいのは、「採用できないこと」ではありません。
「採用したけれど、すぐ辞めてしまうこと」です。
面接はお見合いと同じです。
相手を十分に理解せず結婚すれば、その後の生活が大変になるように、採用でも見極めを間違えれば、企業にも求職者にも大きな不幸が生まれます。
今回は、私が面接で必ず確認している「ミスマッチを防ぐ3つの質問」をご紹介します。

良い人材を見極める、お勧めの3つの質問
① 人生観・価値観を確認する質問
転職はお見合いと一緒です。
スキルが高くても、価値観が合わなければ長続きしません。
だからこそ、「何ができるか」よりも、「どんな人なのか」を知ることが重要です。
質問例
① 今までの人生で一番熱中したことは何ですか?また、どのように熱中していましたか?
② 人生で最も誇りに思っている経験は何ですか?
③ あなたにとって理想の人生とはどんな人生ですか?
この質問をする理由
・何に情熱を感じる人なのかが分かる
・何によって自己肯定が上がる人なのかがわかる
・会社の価値観との相性が見える
仕事だけを聞くよりも、その人の人生全体を見ることで、長期的な定着可能性が見えてきます。
何のために働くかは人によって違います。その人が大事にしている考え方を分かっておかないと、会社の評価制度や面談の軸が不明瞭になります。

② 仕事への向き合い方を確認する質問
採用はコストではなく投資です。
過去の経験よりも、今後どれだけ成長できる人材なのかを見極めることが重要です。
質問例
① これまでで最も大きな失敗は何ですか?その経験から何を学びましたか?
② 誰かに言われる前に改善した経験はありますか?
③ 最近学んでいることや、自主的に取り組んでいることはありますか?
この質問をする理由
・成長意欲があるか分かる
・主体的に行動できる人材か分かる
・失敗を成長に変えられる人材か分かる
優秀な人材とは、失敗しない人ではなく、失敗から学び続けられる人です。
中小企業に最初から出来る人は来ないと思った方が良いです。どんな人であれば今の会社で育つのか。という観点で面接に向き合った方が後々ミスマッチが起こりにくいです。

③ 組織との相性(カルチャーフィット)を確認する質問
能力が高くても、組織と合わなければ活躍できません。
実際の早期離職の多くは、能力不足ではなく価値観や文化のミスマッチによって起こります。
質問例
① これまでで最も働きやすかった環境はどんな環境でしたか?
② 尊敬する上司や先輩はどんな人でしたか?
③ チームで意見が対立したとき、どのように解決しますか?
この質問をする理由
・どんな環境で成果を出しやすいか分かる
・上司や同僚との相性を確認できる
・組織文化とのマッチ度を判断できる
回答が思った事とずれていたら、入社後に人間関係が上手くいかない可能性が高いです。
能力が高くても今いる社員とうまくいかなければ孤立もしますし、今いる社員にとってもガンになる事だってあります。組織風土と合った人が入ってくるというのは鉄則です。
まとめ
採用成功とは、優秀な人を採ることではありません。
その人が活躍できる環境を用意し、お互いが長く成長できる関係を築くことです。
そのためには、
「人生観・価値観」
「仕事への向き合い方」
「組織との相性」
この3つを見極めることが何より重要だと考えています。
もちろんスキルのチェックや資格や経験があるかどうかといった能力の確認は必須です。
ただお伝えしたいのが能力だけを見ると、お互いが外見だけのマッチングをしてしまい結果的に長く続かないということ。
やはり同じ価値観と考え方の方が山あり谷ありの経営。うまくいくと私は思います。